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桃

ここに一つの桃がある。

 

これを見てあなたはどう感じますか?

食べてみたいとか、おいしそうとか、まだ熟してないのかな?とか。

 

いつからここにあるのだろう?とか、誰がここに置いたのだろう?とか。

 

昔、友達とよく食べたなぁとか。

 

もしかしてこれは錯覚の絵なのか?

 

裏側に回ったら実は桃じゃなくてリンゴかもしれない。

 

見た目は桃だけど、中身は違うかもしれない。

 

桃は桃なのに人によってさまざまな見方がある。

 

しかしここで、ある人がこう言いました。

 

「これは甘くておいしい桃である。」と。

これが世界の始まりである。

あるものはこれを正義と言い、またある者はこれを悪という。

憎悪、怒り、哀しみ、信念、自由、信頼、愛、戦争、平和など様々な言葉が誕生した。

 

私はこう思うのだけど、この想いは本当にあなたの想いなのか。

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

だってその考えは、あなたじゃなくて他の誰かが言ったことでしょ?

桃はあなたで私はあなたなのである。

全部正しいけど、全部正しくない。

ここまでくると、目の前にあるものは

桃なのか桃じゃないのかでさえ分からなくなってくる。

でも一つだけ疑いようのないことがある。

あなたが考えた上で「これは桃だ。」といったこと。

だったらそこから進めばいい。作ればいい。

だれでもできることだけど、あなたにしかできない選択の連続を。

これがあなた、まぎれもないあなた自身、誰に何と言われようが私は私。

だってそうでしょ?

ここには私しかいないんだから。

だから最初に言ったでしょ。

ここに一つの桃があるって。

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